【プロが教える】歌う前にやっておきたい声を出しやすくする20のストレッチ方法
2016/01/04

スポーツをする前は、必ず準備運動をします。
いきなり身体を動かしてしまうとけがの元になりますし、身体の準備ができていないうちは本領発揮をすることはできません。
しっかり柔軟体操をして、筋肉にいい刺激を与えることは「これから身体を動かしますよー」というサインを身体にしっかり送ることなのです。
ゆっくりじっくり温めて、いい刺激を送ることで身体に備わった力が発揮出来るようになる。
だから、準備運動をすることが大事だというのは、スポーツをする人でなくても誰でも知っている事ですね。
歌う前のストレッチ方法
身体が寒くても、固くても、声は出にくいものです。
このストレッチで身体を温めて声を出しやすくしてあげましょう!
歌う事もスポーツも筋肉を使うって事は同じこと。
ストレッチをして『今から歌いますよぉ~』ってカラダに教えてあげる事で、いい声でいい歌が歌えるようになりますよ♪
首のスジを意識して深呼吸
1-まっすぐリラックスして立ち、鼻で大きく息を吸い、口で息を吐き出して深呼吸します。
2-天井を見上げて口から「ふーっ」と天井に向かって、ゆっくり息を吹き出します。この時、首の筋がのびていることを意識しましょう。
3-吐き切ったら顔を正面に戻し、また鼻から息を吸って今度は床に向かって顔を下げ「ふーーっ」とゆっくり息を床に吹き出します。
この時、首の後ろの筋がのびていることを意識しましょう。
4-この②と③を3回ずつ、交互に繰り返します。
5-再度、まっすぐリラックスして立ち、鼻で大きく息を吸います。
首を右に倒して、口から「ふーっ」とゆっくり息を吹き出します。
この時、首の左側の筋がのびていることを意識しましょう。
6-吐き切ったら顔を正面に戻し、また鼻から息を吸って今度は左に首を倒し、「ふーーっ」とゆっくり息を吹き出します。
この時、首の右側の筋がのびていることを意識しましょう。
7-この⑤と⑥を3回ずつ、交互に繰り返します。
8-深呼吸をしながら、首をゆっくり右へ5回まわし、そして左へ5回まわします。
口と肩のストレッチ
9-口の筋肉をほぐします。
口を目一杯大きく開けて、「あ・い・う・え・お」の形にします。
声は出さなくても構いません。これを3回繰り返します。
10-腹式呼吸を意識しましょう。お腹に手を当てて、勢い良く「はっ」と吐き出します。
吐き出すとお腹が引っ込みます。
息を吸うとお腹が戻る感じ、つまり膨らむ感じになります。
これを「はっ」「ひっ」「ふっ」「へっ」「ほっ」と大きく息を吐き切り、吐き切るごとに息を吸います。
この時、声を出さずに空気だけをしっかり吐き切る事を意識してください。
もちろん手はお腹に。腹式呼吸を忘れずに。
これを3回繰り返します。
11-首をすくめて両肩をしっかり上げます。肩を上げると同時に息を大きく吸い込みます。
そして一気に息を「はーーーっ」と吐き切ると同時に、肩の力をストンと抜きます。
これを3回繰り返します。
12-深呼吸しながら肩をぐるぐる、前へ5回、そして逆に後ろへ5回、回します。
13-深呼吸しながら腕を大きく回します。まずはクロールするように、左右の腕をしっかり前後へ伸ばします。
14-同じく深呼吸しながら、今度は背泳ぎをするように左右の腕をしっかり前後へ伸ばします。
15-頭の上で手の平を組み合わせ、うでをそのまま上に持ち上げて大きく伸びをします。
伸ばしたまま、深呼吸を5回繰り返します。
おなかの筋肉と筋のストレッチ
16-頭の上に両手を伸ばしたまま(⑮)、右へゆっくり傾けて行きます。
呼吸を止めず、ゆっくり行うのがポイント。勢いで行わずに、とにかくゆっくり行ってください。
そのままの状態で3~5回ほど深呼吸を繰り返します。
お腹の横の筋肉や筋のストレッチです。
17-呼吸を止めず、ゆっくり戻って来て、両手をしっかり伸ばしたまま今度は左側へ倒します。
⑯同様に3~5回ほど深呼吸を繰り返します。
18-ゆっくり起き上がり、次はお腹の後ろで手を組みます。
深呼吸をしながら、前に前屈して腕を大きく持ち上げて行きます。
勢いで行わずに、とにかくゆっくり行ってください。
そのままの状態で3~5回ほど深呼吸を繰り返します。
背中が大きく開き、膝の裏側がしっかりのびるのを意識しましょう。
19-ゆっくり起き上がって来て、片足ずつ、アキレス腱を伸ばします。
勢いで行うと意味がないので、とにかくゆっくり、深呼吸をしたまま行います。
20-身体を落ち着かせ、呼吸を整えます。
これで全てのストレッチは完了です。
この時点で、身体がポカポカしているのがお分かりいただけるかと思います。
歌うことは運動のひとつ?
実は、『歌う』というのも運動と同じく身体を使う事なんです。
「走ったり飛び跳ねたり」ということはしなくても、マイクを持って腹式呼吸で下半身の力を使って歌う訳ですから、身体を使う訳なのです。
なので、歌う前にはウオーミングアップするのが一番。
声を出しやすくするための、簡単なストレッチ。
これは、私がステージに立つ前も、ボーカルレッスンをする前も必ず行っている大切な作業のひとつです。
身体を温め、緊張をほぐし、呼吸を整え、身体に刺激を与え、「これから歌いますよ」というサインを身体に送ってあげましょう。
ストレッチしてる暇が無いよぉ~ってかたは、ウタウマッ!を使ってみるのもありですよ♪