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英語の歌を上手く歌う!~日本語と英語の違い~★頭脳編★

      2015/10/30

 

洋楽をカラオケで歌いこなすの、カッコよくないですか?

 

日本語の歌がどれだけうまくても、横で英語の歌なんて歌われた日にゃ、全く太刀打ち出来ない!って思うことありませんか?

 

おまけに、一緒にいる人達の「英語の歌を歌うなんて、すごいなー」「かっこいいー」という賛美の黄色い叫びを聞くと、負け組になった気がして・・・。

 

そうなんですよね。
やっぱり憧れる「洋楽を歌う」ということ。

母国語でない曲には、大きな魅力が満載ですよね。

 

日本語と英語の発音の違い

 

ですが、カラオケ画面に出るカタカナを見ながら歌う事だけでいいのであれば、パッと見ではすごいことのように思いますが・・・この「カタカナ英語」でいいんでしょうか?

 

だって、日本語じゃないのだから、本来はカタカナで英語なんて表記出来ないですよね??
ってことは「なんちゃって英語」になるわけですよね???

 

やっぱりこのウタウマサイトをご覧いただいている、ウタウマボーイズ&ガールズのみなさんには、「なんちゃって英語」ではなく、きちんとした発音で歌って頂きたい!!!!と思う訳ですよ、私。

 

そこで、ちょっと難しい事ですけれど、今回の題材を書く事にしました。

 

この「英語の曲を歌うこと」いくつかのポイントがあるんです。

ですが、まずは「日本語と英語の違い」を説明したいと思います。

 

コレから先は★頭脳編★ってことで頭を使いますが、なるべく分かりやすく説明していくので、是非付いて来てくださいね!!!

 

日本語の『発音』

では、まず質問です。

 

Q1、あなたは、帰国子女ですか? 英語圏での生活をしていましたか?

もしもあなたが「Yes」であれば、一番の問題である「発音」は大丈夫でしょうね。

ですがほとんどの人が、「No」だと思います。
ここでは日本人が最も不得意とする「発音」を踏まえて、音について説明していきます。

 

前回『日本語の歌を上手く歌うポイント』で日本語の文字数には触れましたが、まず日本語というのは基本的な文字を「ひらがな」として考えます。(「ぱぴぷぺぽ」などの○の付く半濁音、また「がぎぐげご」などの点の付く濁音、小さい「っ」などは省く)

 

50音図で行くと、48文字と表現されますが、わ行に並んでいる「い」と「え」はだぶっているため、あえて削除するとして、日本語のひらがな数は合計46文字、と数えさせて頂きます。

 

ひらがな
あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や   ゆ   よ
ら り る れ ろ
わ い   え を

これが日本語ですね。

 

そして最前列に並んでいるのが「あ い う え お」つまり日本語の基本となる「母音」でしたね。

ここで、簡単な文字を書き出してみましょう。

 

「車」これはひらがなで書くと「く る ま」ですね。
書かれている文字の通り「く る ま」と読みますね。当たり前の事です。

 

もうひとつやってみましょう。

 

「赤」これはひらがなで書くと「あ か」ですね。
書かれている文字の通り「あ か」と読みますね。これももちろん、当たり前の事です。

 

「あ」は「あ」と読み、「ひ」は「ひ」と読む。
だから46文字の読み方は46音、というわけですよね。

 

英語の『発音』

さてここで、同じパターンで英語を見てみましょう。

 

英語のアルファベットは

A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z

合計26文字です。

 

日本語のように、ひらがな、かたかな、漢字、ローマ字もありません。

おまけに「ぱぴぷぺぽ」などの○の付く半濁音や、「がぎぐげご」などの点の付く濁音、小さい「っ」などもないため、たったのこれだけ。26文字です。

 

では、さきほどの例えを使ってわかりやすく説明します。

 

日本語で「車」これはひらがなで書くと「く る ま」であり、書かれている文字の通り「く る ま」と読みましたね。

 

その「車」は英語でなんと言うかご存知ですね。

あえてカタカナで書いてみますが、「カー」ですよね。
これをアルファベットにすると「C A R」 となります。

 

敏感な方は、ここで「あれ???」となるかもしれませんが、何かお気づきですか?
まだ何も気付かない??

 

では進めて行きましょう。

日本語で「く る ま」と書いた文字は「く る ま」と読むのでしたね?では英語は?

 

「C A R」と書いて、文字通りに読みましたか?
・・・「C A R」は「シー・エー・アール」ではありませんか?????
なんとなくお分かりいただきましたでしょうか。

 

ではもうひとつやってみましょう。
さっき日本語でもやりましたが「赤」これはひらがなで書くと「あ か」でしたね。

書かれている文字の通り「あ か」と読みましたね。これももちろん当たり前の事でした。

 

では英語では・・・
「赤」は英語でなんと言うかご存知ですか?
カタカナで書いてみますが「レッド」ですよね。

 

これをアルファベットにしてみましょう。
すると「R E D」 となりますね。これ、なんと読みますか?

 

日本語で「あ か」と書いた文字は「あ か」と読むのでしたよね?
では英語に置き換えるとどうなるでしょう? 「R E D 」と書いて、文字通りに読みましたか?
・・・「R E D」は「アール・イー・ディー」ではありませんか?????

 

おわかりいただけたでしょうか。

 

日本語は文字と音が一致する。

ですが英語は、文字と音が一致する物ではない。という訳なのです。

 

日本語と英語の『音』の違い

ここで衝撃のポイントがあります。

先ほど、日本語46文字の読み方は46音であることはお伝えしました。

 

では、英語のこのアルファベットだとどうなるでしょうか。
英語のアルファベットは、合計26文字です。

 

ですが、

『音』は、文字以上に増えて「32音」となるのです!!!すごいでしょ?

 

さあ、ちょっとここから難しい話をします。

 

Phonix (フォニックス)

日本語では、「あ」は「あ」と読み、「ひ」は「ひ」と読む。
それ以外の音はありませんね。

 

だから文字数46に対して、同じ46の音があるということでしたね。

 

英語には、アルファベット音があります。
アルファベット音というのは、「A」は「エー」、「B」は「ビー」「C」は「シー」と読むということ。

 

つまり、アルファベットの本名を名乗る。
といった感じで考えると分かりやすいかもしれません。
ですが、英語にはこの「アルファベット音」以外に「音」があるのです。

 

「A」さんはアルファベット本名は「エー」さんと呼びます。
けれども、実は「ア」というニックネームを持っている。ということなんです。

 

これを「Phonix (フォニックス)」と言います。

・・・大丈夫ですか?
・・・付いて来てますか???(笑) 頑張って、あともう少し!!!!

 

ではこの「Phonix (フォニックス)」説明して行きますよ。

 

「A」さんのアルファベット本名は「エー」さんと呼びます。
「B」さんは「ビー」さん。
「C」さんは「シー」さんです。

 

ですが、それぞれにニックネームを持っています。

 

「A」さんのニックネームは「ア」
「B」さんは「バッ」

 

さらに「C」さんはなんと「クッ」と「スッ」という2つのニックネームを持っているんです。

つまり「C」を含めたいくつかのアルファベット文字に関しては、読み音が「2つ」あるという訳なのです。

 

※注意※
本来、英語はカタカナでは表記出来ないものです。
ですが、文字で表現しなければならないので、あえて一番近い形で、カタカナで書かせて頂いております。ご了承下さい。

 

 

ではここで、そのニックネーム音を2つ持つアルファベットを「かっこ」で表記しますね。

 

A B「C」D E F「G」H I J K L M N「O」P Q R「S」T「U」V W X「Y」Z

 

この「かっこ」をつけた「 C」、「G」、「 O」、「 S」、「 U」、「Y 」 の6文字に関しては、それぞれアルファベット読みとは異なる音を2つ持っています。

 

先ほども※注意※として書きましたが、これらの音をカタカナ文字で表現する事は出来ないので、一番分かりやすい「S」を使って書いて行きますね。

 

「S」つまり「エス」さんには「ス」と「ズ」という音を持っています。
ここからちょっと英語のお勉強ですよー。

中学校レベルの簡単なものなので思い出してくださいねー。(笑)

 

例えば・・・
飲み物を入れるカップ。英語で表記すると「Cup」と言います。

このカップが1個であれば「Cup」で読み方は「カップ」ですが、2個あれば複数形を表す「S」が付いて「Cups」となり、「カップス」と読みますね。このときの「S」の読み方は「『ス』」ですね。

 

ではもうひとつ・・・
物を書く時のペン。1本であれば「Pen」つまり「ペン」と読みますね。
ですがペンが2本以上ある時には、複数形となって「Pens」となり、「ペンズ」と読みます。

この時の「S」の部分の読み方は「『ズ』」ですね。
Cupに付くのも、Penに付くのも同じ「S」なのに、「ス」と「ズ」というふうに読み方が変わるのです。

 

不思議ですよね~。
このPhonix(フォニックス)を学ぶと、発音の事がよくわかるようになるのです。

 

しかし・・・音を文字で説明するということの、なんと難しいことか・・・

 

口で説明が出来ないのがもどかしい・・・(涙)
今回の章では★頭脳編★として、頭で理解してもらうことを優先してみました。

 

日本語と英語が言葉だけではなく、こんな風な違いがあるという事をまず知って頂いて、「カタカナ読みのなんちゃって英語」ではいけない。ということを感じて頂きたい!!!

 

このPhonix(フォニックス)知っているのと知らないのとでは、絶対に大きな差が出ます。
なぜなら、「アメリカ人の前でも通用する発音で歌って欲しい」と思うから。

 

さあ、そんな「洋楽歌ってかっこよくなりたい、ウタウマ・ボーイズ&ガールス」のみなさん、次回はPhonix(フォニックス)について、もう少し詳しく書いていきたいと思います。

是非ともお楽しみに!!!!!

 - ボイストレーニング