歌が上手いものまねタレントの秘密はココにあった!?

2016年、新年あけましておめでとうございます。
みなさま、いかがお過ごしでしたでしょうか。
仕事と忘年会疲れで、テレビを見ながら酒を飲んで、おせちを食べて・・・という方も多かったのではないでしょうか?
日本のお正月、多いテレビ番組のひとつに「歌まね対決」があると思うのですが、ついつい見てしまうんですよねー。
歌まねをする人って、本当にすごいと思いませんか?
全く別の骨格、声をしているのに、あんなにいろんな人の声や歌い方を真似出来るなんて。ほんと、圧巻ですよね。
さて、今回のお話はこの「歌ものまね」についてですが、実はこの歌ものまね、見方をちょっと変えるとすごい発見があるんですよ。
歌モノマネの極意!?
まず、歌ものまねにはなくてはならない、コロッケさんや、栗田貫一さんなどの大御所アーティストさんをよく聞いてみて欲しいのです。
うまいですよね、ポイントをうまくついていて、そっくりで、笑わせてくれますよね。
でも見て欲しいのはそこではないんです。
まず、この大御所2人がモノマネをしている時、彼らの音程の高さを聞いて頂きたいのです。
音程を外してしまうほど高い音を出して歌って笑わせていますが、これ、実際の「あるある」なんです。高い音程で歌うということは、ピッチを高く歌う、ということ。
特にビブラートのかかる語尾の母音部分。ここの音の高さを、音を外さない程度に若干高めにすることを「ピッチを高くする」と言いますが、洋楽的にはピッチが高いのが当たり前とされています。ですが日本人には、なかなか難しい歌い方でもあるのです。
ピッチを高く歌う
これをきっちり行っているのが、唯一演歌歌手の方々とオペラ歌手の方々ですね。
オペラとなってしまうと、カラオケに入っているものもほぼありませんし、あまり一般的ではないので、あえて演歌歌手の方のことを語らせてもらいますが・・・
安定した音の高さに、演歌歌手の方は素晴らしいと毎回思わされます。
さて、そんな「すでにピッチの高い音程で歌っている演歌歌手」のモノマネをしている、コロッケさんや、栗田貫一さん達、モノマネタレントの皆さんは、それよりも一層高い音程で歌っているんですよね。
それほど大げさに表現することで、見事に笑いを取っているわけですが、これは本当にすごい技でもある訳です。
ピッチを高く取る、ピッチを高く歌う、これは歌い手に取ってはとても難しい事であり、ひとつの技でもある訳です。
また、そのピッチの高さに載せた見事なビブラート。
大げさなまでの、大きな波のあるビブラートですが、これも大げさに表現されている事で、見事に「歌のうまさ」を表しているのです。
歌モノマネの番組を見る時には、是非、今までとは違った見方をして、是非とも吸収してみてくださいね!