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上手く歌えないのは『口元』のせい?口を開いて音痴克服!

      2015/12/17

 

歌を歌う時は、口で歌いますね。

 

というより、声は口から出るものですね。

こんな当たり前の事を書くのには、訳があります。

 

「口を開けてください」と言うと、みなさん大きな口を開ける事が出来ると思います。

歯医者さんで「はい、大きく口を開けてください」と言われて、大きく開けるのと同じですね。

 

ですが歌を歌うと、この「口を開ける」ことが出来ない人がなんと多いことか。。。

 

歌う時に口を開けるって?

 

口を開ける=上の歯と下の歯を離す。

ということです。

 

例えば「あ」と声を出して口を開けるのであれば、必ずあごが開き、口元に大きな空間が出来るはずなんですね。

ですがこれがなかなか難しいこと。

 

特に近年では、ごはんを噛まずに飲み込む人が多かったり、口元は小さい方が可愛い、というふうに思われていることもあり、大きく口が開けられない人が多いのです。

 

口元を十分に開ける事が出来ないと、こんなにもマイナス要素が出来てしまうんです。

1、メインとなる声の「母音」が前に出ない
2、母音の音が揃えられず、音がつかみにくくなる
3、母音の形が整わない
4、大きな声が出せない
5、言葉が聞き取りにくなる
6、音程が取りにくくなる
7、喉に力が入りやすくなってしまう
8、顔の表情が暗くなってしまう
9、次の言葉へうまくつなげにくくなる
10、声が平べったく聞こえてしまう

詳しく書いて行きましょう。

 

メインとなる声の「母音」が前に出ない

日本語というのは「子音」と「母音」から成り立っていますが、歌を歌うときには「母音」で音をつかむ必要があります。

 

「な」であれば「子音」は「な」となり「母音」は「あ」ですね。

 

この母音は「あ」「い」「う」「え」「お」の5つから成り立っています。

この母音を口から前に押し出す事で、声の広がりが出来、周りに音を届けてあげる=聞いてもらうことが出来ます。

 

このとき、口元の開き具合が小さいと口の中から外に母音が出られない。

ということになりますね。

 

母音の音が揃えられず、音がつかみにくくなる

音は母音でつかむものだと上でも書きましたが、口の中が狭くなっていると、音をしっかりつかむ事が出来ません。

音をつかめない事で、音がふらついてしまう原因となります。

 

母音の形が整わない

母音は大きく、丸く、熱く、しっかりとしたものです。

 

その形を作ってくれるのが、しっかりと開いた口の中。

そこが閉じてしまっていると、形が作られず口から出て来ても平べったく、とげのある物になってしまいます。

 

形が整っていないと、口元から外に出た時にもしっかり空気中に広がる事はありません。

 

大きな声が出せない

しっかりとした大きな声を出すには、もちろん腹式呼吸も必要ですが、口もとも大事!

 

声の出口が小さいと、大きな声を出す事は出来ません。

出口をしっかり開けてあげる事が必要です。

 

言葉が聞き取りにくなる

口の中でモゴモゴと話すように聞こえてしまうのが、口元が動かず開ける事が出来ない人のパターンです。

 

口元の両端、つまり口角と呼ばれる場所をしっかり動かすように意識をしましょう。

口角を動かそうとすれば、嫌でも口元はしっかり広がります。

 

音程が取りにくくなる

身体の身動きが取れないほど小さな場所では、あちこちの高さで動く音をつかむのはとても難しいことです。

これが広い部屋であれば、視野も広がるし、音もつかみやすくなります。

 

これと同じように口の中が狭いと音をつかむ事が難しくなってしまうので、音程が取りにくくなってしまう。

という大きな原因となります。

 

喉に力が入りやすくなってしまう

口元が狭くなっていると、喉を絞めやすくなります。

喉が固まってしまうとどうしても胸元に力が入り、結局「胸式呼吸」の動きに近くなってしまい、『腹式呼吸』での発声が出来ない。ということになります。

 

顔の表情が暗くなってしまう

口角が動かなければ、顔の表情筋も動きません。

目元、口元の表情筋が動かなければ、楽しい曲を歌っても顔に楽しさが出ないので、声も暗くなってしまいます。

 

次の言葉へつなげにくくなる

歌詞は、子音と母音(かっこで表します)で成り立っています。

 

「あなたに~」という歌詞があるとすれば、「あ(あ)」「な(あ)」「た(あ)」「に(い)」「~」となりますね。

上にも書いて来ましたが、口がしっかり開けられないことによって、母音の形も声の大きさも音の高さもつかめにくくなるため、この母音から子音につなぐときの音がずれやすくなってしまうのです。

 

声が平べったく聞こえてしまう

声の広がり、つまり母音の広がりは、大きければ大きい方が、ツヤがあればある方が、丸ければ丸い方がいいのです。

 

せっかくきれいな声を持っていても、これらがきちんと整っていないと声の質感までを悪くしてしまい、声にハリもツヤもなくなって、平べったいものになってしまいます。

 


「声が聞き取りにくい」

「何を言っているのかわからない」

「よく聞き返される」

という経験の多いアナタは、鏡を使って自分の顔を見ながら話したり、歌ったりしてみてください。

思っている以上に口角が動いていなかったり、口元がしっかり開けられていなかったりするかもしれません。

 

そこに自分が気付けたら、大げさなほど意識して口角、口元を動かすようにしてみましょう。

 

今まで口元を意識した事がなかった方にとっては、少し意識をするだけで筋肉痛のような疲れが出る事もあります。

それだけ口元を動かしていなかった。という証拠ですね。

 

たかが口元、されど口元。

 

口元の動きを出してあげると、それだけでプラスになる事が増えますよ。

是非、鏡の前でお試しあれ!!!

 - ボイストレーニング, 音痴克服