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ファルセットで高音を正しく出す4つのポイント!

      2015/10/29

 

「ファルセットで高音域を正しく出すポイント」

・後ろに引かない
・重心を前に置く
・力を前に押し出す
・空気を吐く

上の4つのポイント意識して練習していきましょう♪

 

前回書いたように、キーボードなどの楽器を使って声を出してみましょう。

高音の出し方-ファルセット(裏声)編-

 

低音域を練習したように、最初にハミングでやわらかく出してみます。

実は高音域より難しい!?プロが教える『低音域の声の出し方』

この時、まず少し低めの音、キーボードで言うと真ん中にある「ド」をスタート地点としていくといいかと思います。

 

しっかり唇を閉じてハミングします。

その時、鼻から空気が出ている事を確認する為に、鼻の穴の下に手のひらを当てて、空気の出具合を確認してくださいね。

 

私が教えて来た生徒さんの中でも、このハミング発声をしても「鼻から空気が出ない」という人が多くいます。

 

身体の中から音を押し出している訳ですよね。

口(唇)を閉じているのに、鼻から空気が出てこなかったら、どこに空気が抜けて行くと思いますか?耳の穴でしょうか?

 

違いますよね。

 

声を出す時の空気の出口は、口と鼻しかありません。

「ハミング発声をして、鼻から空気があまり出ていない」という人は、声を引いて、口の奥つまりのどの近辺だけで声を出そうとしているということになります。

 

当然、声は喉の奥にこもってしまって、口の中での響きは少なくなるはずです。

 

そのまま口をあけて「あー」と発声しても、喉の奥にある声は、口を開いたからと言って前に出てくることはありません。

 

つまり、口を開いているにも関わらず口から声が出ていない。空気が出ていない。

ということになり、マイクを口の前に持って来てもマイクに音が入らないという悪循環になってしまうのです。

 

音を高くしていこう

 

低めの音をハミングして、きちんと鼻から空気が出ていることが確認出来たら、鍵盤の音をひとつづつ高く上げて行きます。

それと同じようにハミング発声も高くして行きます。

 

ある程度の高さになると、無理をせずに声を出そうとするため自然にファルセット(裏声とも呼びます)になって行くと思います。

 

うまくファルセットにならない人、またファルセットが出せない、という人でも大丈夫。

また後ほど「ファルセットの出し方」を書いて行きますので、もう少しお待ち下さいね。

 

さて、それが1オクターブを超えてもっと高くなってくると、そのファルセットもだんだん出しにくくなって来ます。

 

ここで問題です。

 

その高いファルセット、どこでどんな感じで出ていますか?

どこで音が響いている感じがしますか?

1、頭のてっぺんから出ている感じがする。

2、喉の後ろの方に引っ張られている感じがする。

3、鼻の中で音が鳴っている感じがする。

初心者の方であれば、きっとこれらの1、2、3、全てに当てはまるのではないかと思いますが、いかがですか?

 

上に挙げた1、2、3は、普通にカラオケを歌うことを前提とすると、どれも間違った出し方、響き方になるのです。

 

1、頭のてっぺんから出ている感じがする。

 

これは、「声楽」の声の出し方に近い感じです。

音を上の方に響かせてしまい、前に声を飛ばす事が出来ません。

 

2、喉の後ろの方に引っ張られている感じがする。

 

だんだん音を高くして、自然の流れに身を任せて行けば、誰でもこうなってしまいがちです。

つまり、高音になって行くほど後ろに引っ張られる感じがするのですね。

 

こうやってファルセットを出している人はとても多いです。

 

この出し方では、音は当たるけれど声がまったく前に飛ばず、本人は声を出しているつもりでも、実際は小さくしか聞こえない、という事になってしまいます。

 

また、身体を後ろに引っ張られている状態で声を出すので、重心が後ろにかかり、胸を張りやすくなり、その上あごが上がってしまい、腹式呼吸ではなく胸式呼吸で声を出すことになるので、全てが悪循環となります。

 

 

3、鼻の中で音が鳴っている感じがする。

 

これは、口の中ではまったく響かせられていない為、鼻の中だけで音が鳴っているような状態です。

このまま口を開いても、鼻の中だけで音が鳴っているため、口から音は出て来ません。

 

正しいファルセット(裏声)の出し方

 

歌うときはマイクは口の前に持ちますよね?

それは、声が口から出るからですよね。

 

音、つまり声は口から前にしか出せません。

ということは、ファルセットも前に押し出す、というのが正しい出し方。

 

ハミングしてどんどん音を上げて行く時、音が上がると同時に、少しづつ力を入れて前に音を押し出して行くのです。

すると、1オクターブを超えて、音が上がるにつれかなりの力が腹筋にかかるはずです。

 

前に押し出そうとする事で必然的に重心は前にかかります。

そして、鼻からの空気もしっかり確認が出来るはずです。

 

ファルセットは声が小さいというのは固定概念

 

『ファルセットだから大きい声が出せません。』という人がいますがそれは間違いです。

 

前に押し出して出す訳ですから、きちんとした発声方法を行って力がつけば大きな声をだせるようになります。

 

ある程度の高い音まで前に押し出してハミングで音が当てられるようになったら、口を開いて行きましょう。

 

ファルセットの発声練習

 

ファルセット発声では「あ」ではなく、「ひ」で行ないます。

 

「ひ」というのは子音が「ひ」で母音が「い」となります。

子音の「ひ」に力を入れるのではなく「い」を意識して出して行きます。

 

「ひ(い)」で音をだんだん高くして行きます。

この時も、音が上がって行くたびに「い」の母音を前に押し出す感じで声を出します。

 

この時、腹筋を結構使うはずです。

慣れない人は、お腹周りが痛くなるかもしれません。

 

無理のない程度で行ってみてください。

 

大事なのは、空気をきちんと吐くこと。

 

空気が出ていなければ、音は前に飛ぶことはありません。

「ひ」で発声しているときも、口から空気が出ている事を確認してくださいね。

 

はじめに書きましたが、復習でもう1回。

 

ファルセットで高音を正しく出すポイント

・後ろに引かない
・重心を前に置く
・力を前に押し出す
・空気を吐く

↑の4点を意識する事で、正しいファルセットが出せるようになりますよ。

 

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